2013年02月20日
最近、まだまだ寒いながらも光の春が訪れました。
やはり春に向かう一つの節目は、その名の通り「節分」でしょう。
暦的には単に冬至と春分の間にある日に過ぎないのですが、
ヒトの生物としての本能なのでしょうか。毎年、日が長くなり始めた
かなと思い始める時期に、街中で豆まきグッズを見かけるようになります。
さて、日本だけでなく英国でも暦に則した行事がたくさんあります。
一番、大きいのはクリスマスで、それに比べると見劣りはしますが、
イースター(復活祭)も大きな行事の一つです。何せ、ウィンター・タイムから
サマー・タイムに切り替わる時期ですから。
(この時期、アメリカに出張をしていて失敗したことがあります。
アメリカ国内を移動して、標準時を変更しなければならないのと、
サマー・タイムへの切り替えが重なってしまい、更には時差ボケもあって
眠気に我慢できずホテルの時計を信じて爆睡したのですが、ホテルが
部屋の目覚まし時計の調整をしておらず、結局、1時間寝過ごしたことが
ありました。)
ただ、このイースター、年によって日付が大きく変わります。
というのも、イースターとは、「春分後の最初の満月の後の最初の日曜日」
だからです。(ちなみに、2013年のイースターは3月31日です。
日本人にとっては、今年は分かりやすい区切りですね。)
そして、このイースターを起点にしている行事もいくつかあります。
その一つが、「Pancake Day(パンケーキ・デイ)」です。
ただ、うっかりしていたのですが、今年のパンケーキ・デイは
先週の火曜日でした。この数年、2月の後半だったので油断していました。
ちょっと遅れてしまいましたが、英国の習慣ということでご紹介します。
(2007/02/19の記事 再掲)
英国では バレンタイン・デー商戦が終わると 今度はパンケーキ商戦が始まります。スーパーでは 盛大にパンケーキ・コーナーを設けて 小麦粉・レモン・ジュース・粉砂糖などを売っているので 「もうそろそろ 春になるのかな」と感じます。
パンケーキ・デーつまり *Shrove Tuesday シュローブ・チューズデー(告解または懺悔の火曜日)とは イースター(復活祭)までの断食期間 レント(Lent:四旬節)40日のはじまる、Ash Wednesdayの前日のことで その断食に備えて 卵やバターなどの贅沢品を使い切ってしまう方法としてパンケーキを食したことから 別名パンケーキ・デート呼ばれるようになったようで 伝統的な祝宴の日のことです。 *“Shrove”という言葉は “Shrive”の過去形で 「懺悔(ざんげ)」の意味で 罪を告白して 償いをすることによって 赦免されるということです。
〔Ash Wednesdayアッシュ ウェンズデー(復活祭=イースターまでの40日間の断食期間=レント(Lent:四旬節)の前の 3日間 Shrove Sundayシュローブ サンデー (もしくはQuinquagesima Sundayとも呼ばれる)から始まってShrove Tuesday. シュローブ チューズデーまでをのことをShrovetideシュローブタイドといい その月曜日Shrove Mondayシュローブ マンデーには ベーコンと目玉焼きを食べ そのベーコンから出た脂で 次の日の火曜日にパンケーキを作るという慣わしがある〕
1445年にさかのぼってバッキンガムシャーBuckinghamshireのオルネイOlneyという町で始まった歴史を持つパンケーキ・レースが有名で この日は全国各地で“パンケーキ・レース”が催され、多くの人々がフライパンを片手にエプロン姿のコスチュームでパンケーキをひっくり返しながら通りを走る姿が お祭りムードを盛り上げます。
PANCAKE DAY
Great A, little a,
This is pancake day;
Toss the ball high,
Throw the ball low,
Those that come after
May sing heigh-ho
(Mother Goose)